子供時代のラジオの存在は大きく、耳だけでなく心まで持って行かれたものです。
尋ね人の時間
戦争で離散した家族や不明な知り合いを探す人たちのために、名前と短い消息を男性アナウンサーが早口で多くの名前を読み上げていました。
ウクライナ、ガザに被り思い出されます。
夕方は、笛吹童子や巌窟王、やん坊にん坊とん坊でワクワクドキドキハラハラがワンセットの時間でした
個人の身の周り以外の外の情報が入ってくるのはラジオからでした。父は出勤前のクラッシックの時間を聞いてから出かけていました。母は洗濯しながら、君の名は、に聞き入っていて声をかけると叱られました。母がそう似ていると思えない父を君の名で主人公を演じた佐田啓二が似ていると言っていましたが....眉毛の濃いのが似ていたとは思いますが、理解できませんでした
数年前に図書館の中にある映画館で君の名はを上映していたので母が懐かしくて見に行きましたが
鼻にかかって甘ったるいわざとらしい声で主人公の恋人役の岸恵子がまちこを演じ、
佐田こうじはウジウジとスッキリしない男を演じていて全体に話がスローすぎてうんざりしましたが、私より少し年配の女性たちがキャーキャー言いながら見ていたので、
数年の差なのに世代の違いを感じました。あの長い顔、バサバサしそうに長すぎるまつ毛。流行ったのね。
夜8時になると我が家では子供は寝る時間で、親がくつろぐ居間から出なくてはなりませんでしたが、その後の時間は二葉百合子さんの岩壁の母が聞こえ広沢虎蔵さんの森の石松が聞こえ、さらには母と父が二人で羊羹などを食べる時間でした。
他の姉弟は大人しく布団に入ったのに、私はいつもすこーしだけ襖を開けて、岸壁の母には同情し、森の石松には次々に展開する話に聞き入っていました。
大人のおやつの羊羹はどこから出してどこにしまうのか観察していました。
のちにテレビの時代になり家族で同じ番組を見ることが多くなりましたが、ラジオは個人の心に響くものでそれぞれが深く楽しんでいました。
今でも受験生の多くがリスナーとなってラジオで個人的な時間を楽しんでいますが、テレビやネットとは違う特別な力があり心のそばにありました。
だんだんそんなラジオと疎遠になってしまいましたが、最近綺麗な音で音楽を聞きたくなり、音響のいいラジオを買いました。
音響がいいから少し大きめで持ち運ぶタイプではありません。
そこでありがたい事に携帯電話でラジコというアプリを入れると、寝ながら耳のそばで聴く音楽やおしゃべりは臨場感があり寝落ちまでの時間を贅沢なものにしてくれました。
ラジコの登録など手順は下記の通りです
どうぞ楽しんでみて下さい。
【登録手順】
- 「Radiko」のアプリをダウンロードします。
- アカウント作成します。(メールアドレスなどを登録する必要はありません)
【使い方】
① ラジオを聴く(無料)
- アプリを開く → 「エリアフリー」で地元の放送局を視聴します。
- 放送中の番組を選択し再生ボタンを押します。
② タイムフリー機能(過去の番組を聴く)
- 過去1週間分の番組を聴取可能です。
- 聴きたい番組を選んで再生します。
③ エリアフリー機能
- 全国のラジオ局を聴取可能です。
- 旅行先や地元以外の局も聴けます。